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当院の腰痛診療

膝の痛みは様々な原因で起こります。
個々の症状に合わせた適切な診療を行います。

このページでは変形性膝関節症を中心に解説し、
半月板損傷も最後に少々解説致します。

膝関節診療のポイント

point

1整形外科専門医による「診断」

的確な「治療」のためには、病気や病状の「診断」が必要です。まずは整形外科専門医による「診断」を受けましょう。

2整形外科専門医と理学療法士による「治療」

治療には色々な選択肢があります。医師による処方(鎮痛剤、慢性疼痛抑制薬、漢方薬など)や注射(ヒアルロン酸、ステロイド剤、ハイドロリリースなど)、理学療法士によるリハビリテーション、サポーター、電気治療などです。
理学療法士は国家資格を持ったカラダの動きを診るプロです。医師による治療の設計のもと、理学療法士が患者さんそれぞれの問題点を明らかにしつつ、治療にあたります。特に長引く傾向にある症状に対してはリハビリテーションが重要となります。

変形性膝関節症

Osteoarthritis of the knees

日本では変形性膝関節症の患者さんは1000万人を超えるとされています。その原因として多くの場合は「加齢性」のものであり、診療の目的は症状軽減や進行抑制が中心となります。

症状

動き始めに膝の痛みが出現するようになります。特に階段の昇降や椅子からの立ち上がりがつらくなり、病状が進行すると歩行時に持続する痛みが出現し、正座がつらくなってきます。外観上の問題として、特に内側の軟骨がすり減ることにより、O脚変形(がにまた)が目立ってきます。さらに、炎症が悪化すると腫れを伴い(水がたまる)、安静時痛が目立つようになります。

※関節の水を抜くとクセになる?
これは迷信です。膝に水がたまるのは炎症によって関節液がたくさん作られるからです。炎症が強い時期は、水を抜いてもすぐに水がたまる場合が多いのです。

原因

年齢とともに膝関節内の軟骨は老化により摩耗し、クッション性や滑りの悪化が生じます。関節軟骨は自己修復能力が非常に乏しいため、加齢性の変化は避けがたいものです。そこに日々の身体活動や、体重増加、筋力低下による負荷が加わり、痛みや腫れが出現します。遺伝も関係しているといわれています。
その他に、外傷(骨折・靱帯損傷・半月板損傷など)や感染(化膿性関節炎など)の後遺症が原因になることもあります。

診断

まずレントゲンを撮影し、変形の度合い・軟骨摩耗の進行状況をチェックします。また腫れや関節の動きを確認し、炎症の強さ等も確認します。痛みが強い場合や長引く場合にはMRIを撮影することもあります。

治療の概要

保存療法と手術療法があります。保存療法とは手術以外の治療のことを意味し、消炎鎮痛薬などの内服、ヒアルロン酸などの注射、リハビリテーション、物理療法などを行います。
リハビリテーションでは、理学療法士による運動器リハビリテーションで、ストレッチ・トレーニング・動作指導などを行い、関節の動く範囲や筋力の向上、膝への負担軽減を図ります。
保存療法では、複数の治療法の組み合わせで行うことが一般的です。保存療法で症状がなかなか改善されない場合には、人工関節を入れるなどの手術療法が適応となる場合があります。その際には適切な病院へご紹介いたします。手術後は当院でリハビリテーションを行うこともできます。

各種治療について

内服療法

  • NSAIDs

    通常、痛み止めを処方されるとすればこの薬剤でしょう。OTCとして処方箋無しでも購入できる薬剤もあります。長く使用する場合には、消化管障害・腎障害・肝障害などに注意する必要があります。

  • アセトアミノフェン

    赤ちゃんでも熱さまし等を目的に使用される薬剤です。副作用は少ないですが、有効性も低いです。

  • 弱オピオイド

    オピオイドとは麻薬性鎮痛薬のことです。通常の診療においても弱いオピオイドはよく使用されます。NSAIDsが無効な場合に試します。眠気・吐き気・便秘などが注意点です。

  • 慢性疼痛改善薬

    一般的に3か月以上の症状は慢性と考えます。慢性的な関節痛・腰痛に対して有効性が期待できる薬剤です。

  • 漢方薬

    他の薬剤との組み合わせで使用することが多いです。なかなか水腫が改善しない女性のための漢方薬が有名です。

※サプリメント
コンドロイチンやグルコサミンが有名だと思います。これらは健康食品の位置づけであり、効果として確立したものはありません。

外用薬

貼る、塗るなどの剤型があります。基本的にどの薬剤もNSAIDsを含有していることで、鎮痛作用を発揮します。内服に比べて全身的な影響が少ないことが利点です。

※貼り薬についての豆知識
診療でよく頂くご質問として「冷たい湿布が良いですか?温かい湿布が良いですか?」というものがあります。
まず、ここで言う湿布とは貼付剤のことです。いわゆる貼り薬です。湿布は文字通り湿らせた布で患部を冷やすものです。
それでは、冷たい貼付剤が良いか、温かい貼付剤が良いかですが、答えは「どちらにするかはあまり意義が無い」です。貼付剤の本質はNSAIDsを貼ることだからです。冷たいか温かいかは、冷感・温感のことであり、どう感じるかです。冷やす効果や温める効果はほぼありません。特に温感はカプサイシン等の刺激成分が含まれていることも多くかぶれの原因になりえます。
当院ではあまりおすすめしておりません。
では、最後に冷やすのが良いか、温めるのがよいかです。これに対する大雑把な答えは「急なケガ・痛みは冷やす、慢性的なものは温める。」です。

注射

膝関節は関節包という袋に包まれていて、その内側を関節内、外側を関節外と言います。痛みの由来が関節内か関節外かを見極め、その時々の最も原因と考えられる部位に注射を行います。関節外は靭帯や筋肉がミルフィーユ状の構造となっており、狙うべき層に正確に注射を行うため、超音波の画像を確認しながら行っております。

膝関節
  • ヒアルロン酸

    もともと関節内にはヒアルロン酸を含む関節液があります。この関節液には2つの役割があり、1つは骨と軟骨のこすれ合いを防ぐ潤滑油の働きで、もう1つは外からの衝撃を和らげるクッション剤としての作用です。
    しかし、外傷や年月の積み重ねで関節軟膏がすり減り、関節液内のヒアルロン酸が減少すると、痛みの緩和効果やクッション剤となる弾力性も弱まってしまいます。そのため、ヒアルロン酸を注入する治療が有効なのです。症状の緩和作用はありますが、進行抑制などの予防効果はありません。

  • ステロイド

    疼痛が強い時や、水がたまるなどの炎症所見が強いときに実施します。連用は好ましくありません。疼痛の主因が筋肉や靭帯などの関節外にある場合にもステロイドを使用します。この場合は、前述の通り超音波下で正確な注射を心掛けております。

リハビリテーション

筋力強化や可動域の改善が一般的な取り組みです。さらに、理学療法士の治療介入により、姿勢バランスや歩き方の修正を行い、正しいアライメントの習得や歩行ストレスの低減を行います。リハビリテーションにより、末期の変形性膝関節症でも、手術を行わずに日常生活が十分に過ごせるようになる可能性があります。

筋力強化では、大腿四頭筋を中心とした筋力増強が有用です。図のような下肢伸展挙上訓練が簡便かつ有用です。回数や挙上時間などは定まったものはありません。挙上した際に5~10秒程度保持することが重要です。両下肢20回ずつを1セットとし、朝夕2セット程度行うのが良いでしょう。
継続は力なりで、モチベーションの維持が最も重要です。

鍛えるために、歩きすぎたり、階段の昇降をしたりするのは控えましょう。膝に体重をかける運動のやりすぎは負担になるだけで疼痛悪化の原因となりえます。

筋力強化

物理療法

温熱療法や、低周波などの電気刺激療法を行います。有効性に関しては、いわゆるエビデンスには乏しいのですが、実臨床では有効な方が多い印象です。

装具療法・歩行補助具

  • O脚に対する足底挿板の作成

    外側楔状足底装具というものを作成します。足の外側を高くすることによって、O脚バランスの是正や、膝内側の痛みを軽減します。
    外側楔状足底装具
  • サポーター・装具

    基本的には、支えの効果を期待します。したがって、硬く、大きく、支柱が入っている物ほど効果があります。柔らかすぎる物では、支えの効果は期待できません。保温効果、安心感、皮膚に対する感覚の変化により痛みが軽減します。皮膚に対する感覚の変化とは、痛いところをさすると楽になるのと同じ原理です。硬く、大きい物は効果が期待できる反面、高価であることや、着用するのが嫌になってしまう方がいらっしゃるのが難点です。
    サポーター・装具
  • 歩行補助具

    疼痛が強い時期は、一時的に杖や歩行器を用いるのが有用です。

その他の対策

  • 体重減量

    症状緩和と進行抑制のどちらにおいても重要です。食事療法と運動療法の併用が好ましいです。
    減量がうまくいかない方には、管理栄養士をご紹介し、栄養指導を受けて頂くことも可能です。
    運動は水中エクササイズが理想です。水中では浮力が働くため、膝に優しくエクササイズが可能です。腰までつかれば膝への負荷を50%減ずることができ、胸までつかれば70%減ずることができます。

  • 運動

    膝に負担のあることは避けましょう。長時間にわたるウォーキングや階段の昇降(鍛えようとしてわざわざ行う方がおられます)、間違ったスクワットは負担となります。水中エクササイズ、ヨガ、太極拳が推奨されています。

  • 生活動作

    長時間の正座やしゃがむこと(草むしりなど)、かかとが擦り切れた靴の使用、間違った長さの杖の使用などは負担となりますので避けましょう。

半月板損傷

Meniscus damage

膝の関節のクッションの働きをする半月板が、ひねりや衝撃によって損傷し、痛みが生じた状態です。
半月板は血行が無い部分が多く、自然治癒しにくいという特徴があります。加齢や日々の身体活動での繰り返されるストレスでも徐々に損傷します。50歳以上では約35%に半月板損傷を認めるとされています。

症状

膝を動かした時に痛みがでます。損傷そのものによる痛みや、炎症による痛み、さらには関節内部での力のかかり方の変化による痛みがあります。症状が引っかかり感であることもあり、ロッキングという現象により、膝が曲げ伸ばしできなくなり歩けなくなることもあります。膝がずれるという訴えになる方がいらっしゃるのも半月板損傷の特徴です。

原因

スポーツをしている時などに、膝に強い衝撃やひねりが加わることで半月板が損傷します。また、加齢に伴い半月板が傷んできていると、ちょっとした動きや衝撃でも損傷してしまうことがあります。

診断

診察所見で推測も可能ですが、確定診断にはMRIが優れています。

治療法

手術療法と保存療法(手術ではない治療)があります。断裂のタイプや、保存療法による疼痛の残り具合により手術を選択します。
保存療法では、消炎鎮痛薬の内服、ヒアルロン酸・局所麻酔剤などの注射、リハビリテーション、物理療法、装具療法、を行います。
リハビリテーションでは、理学療法士の加療により、筋力・柔軟性の向上を目的としたストレッチ・トレーニングや膝に負担がかからない動作指導などを行います。手術は関節鏡を用いて、断裂した部分を縫合、もしくは切除します。

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